2013年6月22日、富士山がユネスコの世界文化遺産に登録されました。今年はさらに注目される人気の富士山ですが、今回須走ルートで富士山の頂上まで登頂する事が出来ました!

写真じゃこの雄大さと神々しさは、1パーセントも伝わらないかと思いますが、登頂記念の一枚をパチリ。
実は昨年も富士宮ルートでチャレンジしました。富士山初チャレンジ。日帰りで午後三時には下山しようとゆー約束で9割8分辺りまで到達出来たのですが、日暮れも近かったので涙をのんで撤退でした。
実際には、下山を開始すると周囲に山脈のない独立峰の富士山。晴天だったので夜の7時くらいは、ぜんぜん明るのでした。しかも、真っ暗になってからも弾丸登山の皆さんがヘッドライト点けてガシガシ登ってくるじゃないですか(笑)!結果論だけど、ぜんぜん登れてましたよ。
そんなこんなで今回の須走ルートは、昨年の無念を晴らすリベンジでもありました。今回は雨もありました。カラダが吹っ飛ばされそうな強風もありました。スタート地点の標高も、前回より約500mも低いです。それでも仲間と一緒に登り切る事が出来ましたよ!
その時の気分はちょっと筆舌に尽くし難いのですが、山頂から外界を眺めた瞬間、泣けましたよ。ひとりじゃ絶対ムリでした。一緒に登ってくれた仲間に感謝です。
正確には、このさらに先にある剣ヶ峰が日本最高峰3,776mなワケですが、須走・吉田口頂上3,710mです。
今回、須走口新五合目を7:30スタート→頂上17:00→下山ルートの砂走りをエンエン駆け下りて、バス停のある須走口新五合目(1970m)で20:30発のバスに乗ってくる形でした。軽い吐き気と頭痛をバファリンで散らしながら、ちょっとオーバー体重な二人組のタイムです。参考になれば幸いです。

7/14 早朝 三連休の真ん中の日。
天候がちょっと心配な予感。
東名高速道路を御殿場ICに向かって、ひたすら走ります。

須走口登山道は他のルートに比べ、スタート地点の標高が低いので、最初は森林帯の中を歩きます。須走ルートはキツいのですが、新六合目(2,420m)までが特にキツイ!
遠いよ!長いよッ!
覚悟が必要!!

本七合目辺りだと思うのですが、高山病の軽い症状が出ています。もう心拍数が上がりすぎるたびに立ち止まり、息を整えて、再度登り始める。その連続でした。
やっぱり登山に慣れてない方は、ツアーなどを利用して山小屋で一泊。タイム的にも余裕が出ますし、ご来光もチャレンジ出来るメリットがあります。装備はしっかり揃えて貰って、体もウォーキングなどで整えてチャレンジするのがセオリーですね。
自分はスロージョギングで、登りがずいぶんラクになりました。自分の欠点は心拍系とオーバー体重なので、自分の事を把握出来れば対策がいろいろ考える事ができると思います。
とりあえず、初めて登りたい方は、富士登山のムック本が沢山出ているので、書店で一冊買って目を通しておくとイイかと。

下山専用ルートの砂走り。砂礫のツブが滑るのを利用すると、かなりのペースで下れます。ただし中には大きい岩も点在しているので、ご用心!スキーで滑る時と同じく、かかとに荷重がかかるようにすると、スムーズにスライドできます。
しかし、長い!ホコリもスゴイ!!
山頂から頑張って下って、まだ七合目だと分かった時の絶望感。
足にあった履き慣らした登山靴。極厚のウールソックスを使用していても、結局途中で足のマメが潰れました。イテテ!

今回の装備品。
・オスプレイ/アトモスの35リットルのザック
(背面がネットになっていて蒸れないよー)
・モンベルの登山靴
(これから買う人は、ここだけはぜひお金をかけて。濡れた岩でも滑らないソール。蒸れない濡れないゴアテックスブーティ。それがどれだけ登山中のアドバンテージになる事か。もちろん足にあってるのが一番重要です)
・楽天で二本3,000円のトレッキングポール
(体重が重い方はぜひオススメ!ツライ下りも先にポールを突くだけで膝への衝撃が緩和できます。軽くなくてイイなら、この値段でOK!)
・モンベルのレインスーツ
(最高級のレインダンサーじゃない方。今回、初めて使いましたがが、透湿性素材って効くんですね~。蒸れなくて快適)
・プラティパスのハイドレーションパック
(ともかく登りはツラいので、無駄な労力を使わずに水分補給出来るのはイイ!ただ問題はあとどの程度残ってるのかわからない事と、山小屋で水のペットボトルを購入しても継ぎ足すのがメンドウな事。帰って確認しましたが1リットルほど残ってました。遭難した時の安全マージンを考えると、このくらい残しておくのは妥当かも?)
・オーストラリア製の幅広ハット
(標高が高いと日常とは比べ物にならない量の紫外線が降り注ぎます。フチが広いと首筋や耳まで守れるのが良いですね。私はメガネがUVカット仕様になっているので持って行かなかったのですが、サングラスも合った方が良いと実感しました。強風で砂粒が飛んでくるよー!裸眼やコンタクトのヒト、大変なんじゃない?)
・スマートウールの極厚ソックス
(これオススメ!昔のウールのイメージとはまったく違う、ニオイも無い、チクチクもしないです。履き心地も超快適!使えばワカル!)
・LEDのヘッドライト
(今回、これに助けられました。替えの電池も含め、ぜったいの必需品)
・スパッツ
(心配していた砂走りですが、ハイカットの登山靴で砂礫の侵入はありませんでした。ミドル丈の方はずれ落ちてる事が多かったので、買うならふくらはぎの上で絞れるロングかショートがいいかと)
・その他
(風が吹いても飛びにくい工夫がされているザックカバー、寒い時用にフリース、携行食料、疲れを取るアミノ酸系ゼリー、エマーンジェシーキット、いくつかのサイズのビニール袋等々)
まー、これだけ気を使った装備を揃えても、登れるヤツは登れますし、登れないヤツは以下略でございます(笑) それが山でございます。

富士登山するにあたって、これから続く方の為にアドバイスや注意書きをいろいろ考えてました。この写真は一緒に登った友人が記録しておいてくれた物なのですが、すべてココに書かれていました。(見てなかったー!)
ホント読んでみてビックリ!
これに尽きます。
-.なるべく軽装の上、山頂付近はセーター等の携行をお忘れなく。手袋も用意しましょう。
(カラダも荷物も軽量化が登頂への近道!最低限の必需品を揃えたら、あとはどう省くか?私はユニクロフリースだったけど、防寒着は必須。岩などに手をつく事があるので手袋も必須。軍手は濡れると寒いよー。濡れて風が吹く。サイアク。次は防水透湿のグローブ買おうと思います)
-.どんなに良い天候でも高山ですから、ビニール等の雨具もリュックに入れておきましょう。
(これから買うならぜひゴアテックス等の透湿性素材を。富士山でも生きるか死ぬかのシーンはあるので、コンビニや100円ショップなどのビニール製は避けて。ポンチョも風で飛ばされるので危険)
-.下の方で急ぎますと上で疲れますから、なるべくゆっくりと足にまかせて歩きましょう。
(ともかくゆっくりゆっくり、自分のペースで。バテるのは自分のペース(心拍数)を越えて頑張っちゃうから。下でゆっくりは、高山病対策で高度順応の意味合いもあるかも)
-.お疲れになったら、何処でも休みましょう。あまりムリをされないよう、睡眠不足は高山病の原因になります。
(登山道の道幅は限られているので、当然端に寄ったり、広くなってる場所を探すこと。3000m級の山なので、高山病対策についてはムック本なので情報を得ておくこと。酸素タブレットや酸素缶はあまり効かない気がします。登山ショップには必ず置いてあるけど)
-.夜間の登山には、まだしばらく上まで自然林で、月夜でも暗い所がありますから、懐中電灯は特に必要です。
(雨に降られ、風にあおられ、死ぬ思いで降りてきたのに、真っ暗な
登山道を登ってくる方達がいてホント驚きます。あの環境を闇夜に山頂へ目指すのかと)
-.この付近は国有地です。許可なしに高山植物や樹木土石の採取はできません。
(残していいのは足あとだけ。持って帰ってイイのは思い出だけ)
TVや雑誌、どこでも富士登山特集やってますねー!
装備を揃えれば、体力に不安があっても登れる方法、ちゃんとあります。もし疑問点やアドバイスが必要でしたら、気軽に声かけてくださいね~。日本に生まれたからには、ぜひ一度登っておくとイイですよ!
ぶっちゃけ、個人的な感想をいえば、富士登山なんてツラくて苦しいばっかで、登山としてはツマンないです。あ、言っちゃった(笑)!
トレーニングで行った谷川岳の方が、登ってて何倍も楽しかったです。
でも、やっぱり登る価値はあるよー!
私も剣ヶ峰&お鉢巡り、チャレンジしたいです。
以上。